この記事はデルアンバサダーの企画で実機の貸し出し提供を元にレビューしています。
前回、XPS13 9380をレビューさせてもらいましたが、今回は縁あって最新モデルの9300をレビューさせてもらえることになりました。
前々より注目はしておりましたが、XPSシリーズはデル製品の中でも上位の位置づけなのでなかなか手が出ず、機会がもらえてうれしい限りです。

しかも上位グレードのi7でした。ステッカーがカッコイイ!
製品外観
今更感はありますが、一応外観をチェック。

本体は全体がアルミで覆われており、質感、重量感ともに高級モデルにふさわしい仕上がりです。
コレに関しては歴代モデルとあまり変わりはありません。

背面はゴム足ならぬゴムバーが2本設けられており、滑り止めと吸気のためのクリアランス確保に一役買っています。
スピーカーはやや側面側に設置されており、こもった音質にならぬよう配慮されている印象です。

パカッとディスプレイを持ち上げると美しいディスプレイが現れます。
ちなみに、ディスプレイを持ち上げる動作は片手、一本の指で行うことができます。
重量をしっかりと考えて作られている証拠です。

ただ、画像の通りにディスプレイの反射はかなり気になります。
これは4Kモデル、タッチパネル対応の為だと言えますが、普段ノングレアのディスプレイを愛用している筆者としてはマイナスポイントです。
映像を見たり、写真を見たりする際にはこれ以上なく綺麗に見えることは確かですが…。

側面の拡張ポートは右側がType-Cとイヤホンジャック

左側面は充電ポートを兼ねるType-CとmicroSDカードスロット。
前モデルではType-Cが左側に2つあったのでマイナスポイントですが、Type-Cから拡張させるハブを使う人が殆どだと思うので言うほどの不満点ではないですね。

これはどうでもいいのですが、電池残量確認できるボタン、インジケーターは廃止されました。
また、今モデルでこちらに移設されたmicroSDカードスロットは旧モデルでは右側にありました。

ディスプレイ、キーボード側の厚みは従来どおり極薄です。


薄さは正義です。何しろカッコイイですね。
サイド、ヒンジ部はヘアライン加工されていて更にグッときます。
傷が目立ちやすくなりますが、この高級感は他では得られません。
前のモデルからの変更点
キーボードが変わった!
今回、なんといっても大きく変化したのはキーボードのサイズ。
左から右まで同サイズのキーに代わり、今まで以上にスムーズなタイピングが出来るようになりました。

前回のモデルで不満に思っていた点だったので、これが改善されたのは本当に素晴らしい。
懐具合が許せばすぐにでも購入したい程な、理由として申し分ない変更点であると思っています。


また、カーソルキーも変更があり、左右キーがとても大きくなり、打ち間違いしづらくなりました。


ノートPCだからという妥協をせずに満足いく作業ができるポイントになると思いますので、これもうれしい変更点の一つです。
今モデルではFnキーと上下を組み合わせることでPage up,downができるようになっています。
そこまで頻繁につかうキーではないのでこの変更はグッドだと思います。
ちなみにタイピングした感覚も変わったように感じます。
前モデルはややパチパチッという打感だったのに対し、今モデルはしっとりとしたイメージを持ちました。
好みは分かれると思いますが、すぐに慣れてしまう部分だと思います。
ベゼルが変わった!
元々極細のベゼルが前モデルに比べて更に細くなりました。

ちなみに前モデルでは下側に「DELL」がありました。

社名すら省いてディスプレイサイズを確保するその意気や良し!というところでしょうか。
この変更点で前モデルはアスペクト比が16:9でしたが今モデルは16:10となり、更に縦に表示できる部分が多くなったことになります。

圧巻の解像度です。

但し、4K状態で表示サイズを100%にしようものなら、もとに戻すのも一苦労なくらいにアイコン、文字などが小さくなります。
推奨は300%となっていますが、250%程度でもよいかなと感じました。
タッチパッドが変わった

XPS13のタッチパッドのサラサラ感は他のどのPCにもない素晴らしいものだと筆者は勝手に思っています。
というのも、やや汗っかきである筆者の手はタッチパッドやスマホの画面上で滑り止め効果を持つことになり、操作性に難が生じることが多々あったのですが、XPS13ではそれが起こらないのです。
変わったのはサイズです。


タッチパッドの寸法: | ||
水平方向 | 112.30 mm(4.42インチ) | |
垂直方向 | 64.15 mm(2.53インチ) |
上記が今モデル

寸法: | ||
水平方向 | 105 mm(4.13インチ) | |
垂直方向 | 60 mm(2.36インチ) |
僅かなサイズアップではありますが、これによってマウスが使えない状況下においても十分な操作性が得られます。
タッチパッドの感度もちょうど良く、タイピング中に触ってしまっても敢えて反応しないようになっている等、使いやすさを考えて構成されていることが感じられます。
電源スイッチ&指紋認証ボタンが変わった!
以前はキーボードと別に丸いボタンが設けられており、指紋認証センサーと電源ボタンを兼ねていましたが、今モデルではキーボードの右上端に無刻印のキーが設けられています。

これが指紋認証センサーと電源ボタンを兼任している形となっています。
指紋認証以外にも、顔認証にも対応したのでマスクをしていなければ有効に活用できました。
ただ、慣れの問題かもしれませんがBackSpaceと押し間違えないかが気になるところ。
筆者はそうはなりませんでしたが、なんとなくで打っていると押してしまいそうな気もします。
が、長押ししなければ反応しないので通常のタイピングではやはり問題ないですかね。
問題はキーボードのレイアウトが若干崩れる点だと思います。これをどう感じるかですね。
全体的な使用感
約1ヶ月使ってみてですが、性能に関しては第10世代のi7で4コア8スレッド。
デスクトップ版と異なりコア数、スレッド数は従来モデルと同じですが、処理能力は通常のOffice程度であれば十分。
メモリも16GBで申し分なかったので、ここではそういった性能面以外でまとめようと思います。
まずは非常に気になっていたキーボードですが、横に広がったことですべてのキーが同サイズになり、文句なしの打ちやすさでした。
打音もしっとりと静かなイメージだったので、音が気になる環境でも十分に使用できると思います。
側面の拡張ポートは次世代らしくType-cのみですが、これは本体の薄さを考えれば仕方ないと思います。
Amazon等で調べればいくらでもハブタイプの機器がヒットしますし、純正でもUSB-Aへの変換ケーブルが付属していますので何ら問題ないと思います。
充電に関してはType-cによるPD充電が可能なので、純正のACアダプタでももちろんOKですが、最近主流の窒化ガリウムを使用したアダプタが良いと思います。
私は下記の製品を愛用していますが、何ら問題なく充電できました。
全体的な外観については所有欲を満たしてくれる仕上がり、アルミボディでカッコいいというのが第一印象です。
デルの下位グレードを悪く言うつもりはありませんが、Inspironと比較するとその差は大きく感じることと思います。
樹脂感がほぼないので、剛性もしっかりしていることから手をパームレストに置いたときの安定感はさすがフラグシップモデルといったところです。
前モデルまででも十分に魅力的なラップトップPCでしたが、今回のモデルチェンジは更にブラッシュアップされたと感じましたので、持ち運べるPCを探している方、旧XPSユーザーにもオススメできる逸品です。
筆者も買い替えたいです!

